【フィリピンの現状】貧困格差が縮まらない

f:id:aoioioioi0603:20190629172526j:plain

こんにちは!今回は、フィリピンの治安や、国でいま起こっている問題に焦点を当てみました。観光で行くだけでもいいでしょう。ですが、それだけではなくフィリピンの貧困事情もぜひ知ってほしいという気持ちで書きました。

日本って本当に恵まれている国だなと、改めて実感もします。ぜひ最後まで読んで見てください。

フィリピンの治安や物価

治安

外務省の「外務省 海外安全ホームページ」を見てみましょう。はい。真っ黄色です。「レベル1:十分に気をつけてください

実際に行ったわたしの経験談から話すと、「気をつけていたら大丈夫」日本と同じ感覚でいたらスリにあったりします。それから、「夜は1人で出歩かない」「リュックなどのカバンは自分の目の前に持ってくる」など気をつける意識が大切です。

気をつけていたら、とってもフレンドリーなフィリピン人です。とても仲良くなったし、楽しい生活でした。

物価

はじめにお伝えします。フィリピンの物価は非常に安いです。

フィリピンの通貨は、「フィリピンペソ」です。「1ペソ=約2円」です。ミネラルをーターは10ペソで買えます。

タクシーの初乗りは40ペソから70ペソです。日本円約140円ととっても格安。

フィリピンで起こっている問題

f:id:aoioioioi0603:20190629172510j:plain

フィリピンは貧困の差が激しい」ことはご存知でしょうか?

足を運んで見ると実感することになります。日本で起こっている貧困の差よりも、フィリピンはもっと差があります。富裕層は、日本人が思い描いているよりも、はるかに富裕層です。しかし貧乏層は、日本人の貧乏よりもはるかに乏しい生活を送っています。では、なぜこんなに差ができてしまったのでしょうか?

歴史的背景

貧困差が大きい問題は、歴史的な背景が大きく影響しています。さかのぼることスペインの植民地時代からの影響が、この貧困問題と関わっています。そして最大の大きな原因は、1970年代後半から1980年代半ばにかけて起こった経済危機にあります。

経済危機で一番打撃を受けたのは農村部でした。1日1ドル以下の生活をしていた農村部の人たちは、さらに厳しい生活を強いられました。

過酷な生活から逃れるために、都市部に出て行くのですが、都市部にも仕事はありません。そしてスクオッターでの生活を余儀無くされ、フィリピンのスラム街は拡大するのでした。

スクオッターやストリートチルドレン

f:id:aoioioioi0603:20190629172521j:plain

スクオッター

フィリピンの貧困層を象徴しているスクオッター。スクオッターとは、私的所有権を持たない土地にこやなどを立てて住んでいる人々や、土地のことを言います。この地域は、インフラ整備なども施されていません。なので、大雨や台風のような自然災害があると、家が流されてしまうこともあります。この人口の割合は、マニラ人口の30%に及ぶと言われています。

ストリートチルドレン

家族の生活を支えるために路上で物売りや中には売春などで、稼ぎをえています。マニラには約3万人のストリートチルドレンが存在しています。またセブ島などの観光地で物売りで稼ぎを得ている、ストリートチルドレンが多く見かけられます。

なぜ縮まらない貧困差

仕事がない

現在、フィリピンの人口は1億人と言われています。その人口に対し、働ける企業が少なくバランスがとれていない現状があります。貧困層は日雇いなどの労働でなんとかして、お金を稼いでいるのです。

国内に仕事がないため、海外に出稼ぎに行っているフィリピン人も多く、その人口の1割に達しています。

マニラ一極集中型の地域格差

マニラはフィリピンの中では、すごいスピードで経済の発展をしています。この地域には、IT産業や語学学校などもある一方で、ある地域では貧困層の人たちが暮らしています。貧困の差を目の当たりにすることでしょう。

教育の格差

フィリピンは高校までが義務教育です。富裕層の子供たちは私立の幼稚園から私立の大学まで通えます。しかし、貧困層の子供たちは経済的困難で、学校に行くよりも出稼ぎに行くのです。

そうして、教育を受けられず文字を読んだり書いたりできず学力もないため、安定した収入のある仕事にもつけません。なので、貧困層に生まれた子供たちは、貧困から抜け出せずにいます。

最後に

日本では見たことも、聞いたこともないスクオッターやストリートチルドレンの存在や、スラム街の現状をお伝えしました。ですが、実際にフィリピンに行ってみると、とっても親しみやすく明るい人たちが多いです。そして必死に生きようとしていることが伝わります。

わたしが知っているフィリピン人は出生届を出していません。その国には存在しないことになっていても、生き生きと暮らしています。

本当の「幸せ」とはなんなのか、考えさせられる国です。