【フィリピンのヘアカット事情】路上でヘアカットした話

こんにちは!今回はフィリピンの語学留学中に経験した、路上でのヘアカットの詳細を書きます。わたしはもともと日本で5年間美容師をしていました。美容師という仕事は本当に大好きで、海外で旅をする時も路上でヘアカットをしようと決めていました。

1ヶ月のフィリピン留学が中盤に差し掛かった頃、1人で路上ヘアカットにいきました。その時に出会った人や、気づいたことを書きました。

もし、あなたが路上で何かをする時は、周りの安全を十分に確認してから行ってくださいね。

フィリピンのヘアカット事情

日本では路上でのヘアカットは法律上禁止されています。そもそも、路上でヘアカットなんて見かけない光景ですよね。ほとんどの人が、ヘアカットは美容室や理容室でするものと思っています。

フィリピンに行くとよく見かけるのが、自分たちでヘアカットをしている光景です。

美容室に行く人はいるのかな?と思うほど、自分たちでヘアカットをするのが主流です(笑)

ちなみにヘアカットの相場は?

日本では、だいたいヘアカットで3,000円から4,000円ほどです。高いと10,000円を超える美容師さんもいらっしゃいますね。

一方フィリピンでは格安ヘアカットで15ペソから20ペソ(日本円で約30円)。いやいや、日本ではやっていけないですこのお値段では。でもこれがフィリピンです。

お高めの美容室でカットをしても・・・

留学先での先生の髪の毛を見てみると、毛先ガタガタ!!「これ自分で切ったの?」と尋ねると、「40ペソくらい払ってカットしたよ!」倍近くのお値段を払って、めっちゃガタガタのヘアスタイルになっていたのです。

あまりにも衝撃的だったので後日その先生は、わたしが責任をもってヘアカットをしました(笑)

いざ!マゼランクロスにてヘアカット

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初めてのヘアカットは、留学先のスタッフさんがお勧めしてくれた、路地裏です。スケッチブックに「FREE HAIR CUT」と書いていざ出発!!ここでは、貧困層の人たが暮らしていました。

わたしをちらほら見る人たちや、後ろを振り返ると、子供達がいたりとよそ者感はすごくありました。

でも勇気を振り絞って、いざカット開始!2人のおじさんをカットしたのち、場所を移動しました。

マゼランクロスとは?

マゼランクロスとは、「マゼランの十字架」という意味です。マゼランが、マゼラン海峡を発見した翌年1521年にキリスト教を広めるために、セブ島へやってきました。初めて洗礼をした場所の記念として十字架を立てた場所です。

マゼランクロスで出会った親子

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スケッチブックを広げてたっているものの、なかなかお客様が来ない。30分くらいして、1人目のお客様ご来店!「面白いことしているわね。ヘアカットして」こんな感じのニュアンスで話しかけてくれました。

その女性は、家族でマゼランクロスにきていました。カットが終わると、わたしのお客様を呼ぶために手伝ってくれました。「お客さんはこうやって呼ぶの!」って教えてくれたり、「あなたはもっと英語の勉強をしないといけないわ!」はい。おっしゃる通りです(笑)身に沁みる言葉。

その女性は、最後までわたしとお客様を呼んでくれました。

感謝の一言につきますね。

広場を見渡して見た光景

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マゼランクロスでは、物乞いをしている親子もいました。物売りをしている子供もいました。わたしはその人たちに対して、何をしたらいいのかわかりません。

お金をあげたり、物や食べ物をあげるという選択肢は、何か違う気がする。ボランティアを呼びかけるのも、違う気がしました。

ボランティアとはなぜするの?一度だけして、その人たちが貧困から抜け出せるわけではありません。

中途半端なボランティアでは、ダメだと考えました。

今のフィリピンの貧困事情を書いた記事はこちらです。ぜひ読んでください。

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ヘアカットを通じて感じた人の温かさ

初めての路上ヘアカットで感じたこと、それは「人の温かさ」でした。異国の地で、日本人のわたしがいきなり「FREE HAIR CUT」を掲げて立っている。それだけでも「変な奴だな」と思い通り過ぎるでしょう。ですがわたしが出会った人たちは、「切って!」「あなたどこからきたの?」「なんでこんなことしているの?」と気さくに話しかけてくれました。

この気持ちは忘れずに、次の路上ヘアカットをしようと思いました。